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お仏具は、お仏壇で故人様や仏様のご供養を行う上で欠かせない存在。多岐に渡るお仏具の中で最低限必要なものから、あると便利なものまで、お仏具選びの際に押さえて欲しい5つのポイントを解説いたします。どんなお仏具を揃えたらいいか分からずお悩みの方は、まずはこのページをご覧ください。
仏具の選び方とは?最低限必要なものなど5つの観点から解説
最低限必要なお仏具から選ぶ
お仏具は、礼拝の対象となる「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」と、その他の「一般仏具」の2つに大きく分かれます。礼拝仏具は基本的に必須のお仏具となり、一般仏具については必須のもの・あったら便利なものに分類することができます。
礼拝(らいはい)の対象となる礼拝仏具
お参りに使用する一般仏具
「花立」「香炉」「火立」の総称のこと。宗派に関係なく、一般仏具の中で最初に揃えるべきものとされており、「仏の三大供養」とも呼ばれています。花立と火立を対で飾る場合には「五具足」になります。
お供えに使用する一般仏具
2.あると便利なお仏具から選ぶ
前述した必須のお仏具以外に、日々のお参りの中であると便利なお仏具をご紹介いたします。
過去帳見台(けんだい)
亡くなられた方の法名(戒名)を記載する、帳面タイプのお仏具のこと。見台と呼ばれる台に乗せて使用します。主に浄土真宗で用いられますが、他の宗派でも家系図のような役割として使用される場合もございます。
3.特別なタイミングで使用するお仏具から選ぶ
中には、お盆やお彼岸、ご法事などの特別なタイミングで使用するお仏具もございます。
宗派ごとの紋が入ったお飾りのお仏具のこと。「内敷」とも書きます。法要やお彼岸などの際に、お仏壇内部や膳引きに掛けて使用します。
4.デザインや素材から選ぶ
お仏具には、基本的にデザインや色に決まりはございませんので、お仏壇の雰囲気やお好みに合わせて自由にお選びいただけます。(浄土真宗については、宗派用のお仏具を使用するのが基本となります)
モダンデザインのお仏具に使用されている素材
5.サイズから選ぶ
お仏具は、お仏壇の大きさに合わせて選ぶ形が一般的です。お仏壇の内寸や膳引き(お仏壇内蔵の薄い引き出し)の大きさなど、事前にサイズを確かめてお選びください。また、お仏壇を棚に置かれる場合には、棚の上のスペースも置く場所に含めてサイズをご検討いただくとよいでしょう。なお、販売店によっては、お仏壇の大きさに合ったお仏具がセットになった商品を販売している場合もございます。
お仏壇がコンパクトなサイズの場合、お仏具もミニサイズのものをお選びになりがちですが、あまりに小さすぎるとお参りがしづらくなってしまう場合もございます。例として、香炉が小さすぎると灰がこぼれやすく、花立が小さすぎると生けられるお花の量が限られてしまうなどといったことが挙げられます。毎日使用するものですので、使い勝手も気にかけながらお選びください。
お仏具はどこで買っても同じ?
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お仏具は、仏壇仏具店の実店舗やネットショップのほか、ホームセンターや百円均一ショップなどでも販売されています。一見するとどこで買っても同じように思われるかもしれませんが、お仏具は専門性の高い商品のため、購入場所によっては、宗派別のお仏具や実際の飾り方などの適切な提案がもらえない場合もございます。長い間毎日使用するお仏具だからこそ、しっかり専門知識のある販売店でご購入いただくことをおすすめします。
お仏具の処分に決まりはある?
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お仏壇の買い替えなどに伴い、お仏具の処分を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?結論、お仏像やお位牌などの礼拝仏具は「魂抜き」と「お焚き上げ」の儀式が必要になりますが、その他の一般仏具の処分については決まりはなく、ご自身で分別ルールに従ってご処分いただき問題ございません。ただし、ご処分に抵抗があるという場合には、当社でも有料でお仏具のお引き取りを承っておりますのでご相談ください。