報道関係各位
2020年5月11日
お仏壇・墓石の販売、屋内墓苑の受託販売を手がける株式会社はせがわ(代表取締役社長 江崎徹 本社:福岡・東京)は、東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室の優秀作品に対し、「第14回 お仏壇のはせがわ賞」、及び「第11回 お仏壇のはせがわ賞 特別賞」を授与しました。
【お仏壇のはせがわ賞について】
文化財を守るための技術を伝え残すことは、日本の美とこころを次の世代につなぐことだと、はせがわは考えます。
文化財保護を担う技術者の育成に貢献することを目的とし、2007年より毎年、東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻修士課程 修了最優秀作品に「お仏壇のはせがわ賞」を、2009年より同博士課程 修了最優秀作品に「お仏壇のはせがわ賞 特別賞」を授与させていただいており、今回でのべ25名の受賞者を輩出しました。
受賞作品につきましては、5月下旬より、東京藝術大学保存修復彫刻研究室ホームページに特設ページを開設し、ご紹介する予定です。
■第14回 お仏壇のはせがわ賞(令和元年度修士課程修了最優秀作品)
【作 者】朱 若麟 氏
東京藝術大学大学院美術研究科
文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室 修士課程
【受賞作品】奈良県聖林寺十一面観音菩薩立像 模刻
<受賞コメント>
このたびは、お仏壇のはせがわ賞を受賞させていただき、本当にありがとうございます。大変うれしく、光栄に思います。また、このように名誉ある賞をいただけましたのは、丁寧にご指導してくださった先生方と、様々な方からのお力添えがあってのものだと思っております。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
およそ1300年前に中国から日本に伝来した乾漆技法は、現在の中国では途絶えています。ですが、今回、木心乾漆技法が用いられた本像の模刻研究の機会をいただくことができました。
古典技法と乾漆材料の研究を通して、当時の造像技法への造詣を深めることができました。また、奈良時代の乾漆像がもつ独特の柔らかい表現と当時の作者の精神を実感できました。
本年度から同研究室の博士後期課程に進学しますが、修了制作を通して得た経験を活かし、これからも皆様の期待に恥じぬようさらに精進していきたいと思います。
<制作風景>
<受賞者プロフィール>
朱 若麟 Zhu Ruolin
1988年 中国 湖北省生まれ
2007年 中国 中央美術学院学部彫刻科 入学
2013年 中国 中央美術学院学部彫刻科 卒業
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科
文化財保存学専攻保存修復彫刻 入学
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科
文化財保存学専攻保存修復彫刻 修了
【受賞歴】
2020年 第14回お仏壇のはせがわ賞 受賞
■第11回 お仏壇のはせがわ賞 特別賞(令和元年度博士課程修了最優秀作品)
【作 者】重松 優志 氏
東京藝術大学大学院美術研究科
文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室 博士後期課程
【受賞作品】東大寺法華堂執金剛神立像 模刻(塑造・脱活乾漆造)
東大寺法華堂執金剛神立像 模刻(塑造)
東大寺法華堂執金剛神立像 模刻(脱活乾漆造 現状彩色)
<受賞コメント>
この度は、第11回お仏壇のはせがわ賞特別賞という名誉ある賞を賜りまして、誠にありがとうございます。沢山の方々から応援やお力添えを頂き、自身の持てる限りの力を尽くして、何とか研究を発表することができました。この場をお借りして御礼申し上げます。 振り返ると、博士課程の3年間は様々な経験をさせて頂いた有意義な時間でした。失敗や重圧で思い悩むこともありましたが、それ以上に自身がやり遂げられたことへの自信や、人とのご縁の有り難さを再確認させて頂きました。加えて、私の研究がご評価頂いたことは自身の3年間が報われたようで、非常に光栄であります。 この受賞を自身の励みとして、今後も文化財を後世の人たちに伝えていけるよう、一層精進して参ります。
<制作風景>
<受賞者プロフィール>
重松 優志 Shigematsu Yushi
2011年 東京藝術大学 美術学部彫刻科 卒業
2014年 東京藝術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻 修了
2017年 東京藝術大学大学院 美術研究科
文化財保存学専攻保存修復彫刻(修士課程)修了
2020年 東京藝術大学大学院 美術研究科
文化財保存学専攻保存修復彫刻(博士課程)修了
【受賞歴】
2017年 第11回お仏壇のはせがわ賞
大学美術館買い上げ賞
2020年 第11回お仏壇のはせがわ賞特別賞
静岡銀行賞
以上