モダンなお位牌とは?どんなもの?
住環境の変化により、お部屋にあわせてお仏壇もモダンになりました。同様に中に納めるお位牌もモダンなデザインが求められるようになりました。
シンプル・おしゃれ・かわいい・リビングにあう、そうしたお位牌はバリエーションが増えています。
デザインに宗派ごとの決まりはありません。故人様を想い選ばれるとよろしいでしょう。昔ながらのお位牌のイメージの方もいますのでご家族でご相談をされることをおすすめいたします。頻繁に買替えをするものではありませんので、よく検討をしましょう。
またマンション住まいの方も多く、お仏壇がミニ・コンパクト化していることにより、お位牌も小さなタイプが増えています。
お位牌の作成には約2週間かかります。一般的には四十九日法要にあわせて用意されますので早めの注文をしましょう。お寺ではお位牌の作成はせず、仏壇仏具店への注文をすることが大半です。
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浄土真宗ではお位牌の作成はせず、法名軸や過去帳を用意されます。お寺の考えによってはお位牌を作成することもありますので菩提寺に確認をしましょう。
■お位牌について詳しくはこちら
お位牌とは、故人様の霊魂が宿る場所であり、故人様を象徴するお仏具です。このページでは、お位牌の種類や価格の違いなど基本を解説します。はせがわにおける注文手順も詳しくご紹介しています。
どんな種類があるの?
お位牌は「おしゃれなモダンタイプ」・「従来の伝統的なタイプ」の大きく2種類にわけることができます。
ここではモダンタイプを紹介します。さまざまな材質・デザインのお位牌が日々変化・多様化するニーズにより登場しています。大きな特徴としては"決まりがない"ことです。材質も木製だけでなく石であったり、形も縦長ばかりでなくコロッと丸いもの、手で握る・包み込む小さいものなどです。
どのようなイメージ(故人様らしさ)にしてさしあげたいか、お仏壇屋・お部屋のイメージにあわせるか…などの基準で検討されるとよろしいでしょう。色合いも従来の黒メインばかりでなく、ピンクや白などもあります。
【価格の目安】5万5,000円~15万円程度
※デザインや加工などにより大きくかわります。
※加工代金が含むのか別途なのかも確認しましょう。
- お位牌の寸法(サイズ)に決まりはありませんが、ご先祖様よりも大きくしないことが一般的です。同じサイズを選ばれる方が多くなっています。
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はじめての作成の場合は、そのお位牌の寸法が基準になります。
コンパクトなサイズのお仏壇では4.0寸、4.5寸が多く選ばれています。「寸」は名前(戒名など)が加工された部分です。全体の高さではありません。検討の際には総丈を確認しお仏壇にはいるかどうか確認が必要です。
木製タイプ
モダンタイプのなかでも一番多く選ばれるのが木製のお位牌です。
お仏壇でも使用される黒檀・紫檀をはじめ、ウォールナット・チーク・クルミ・メープルなどの材質もあります。木のあたたかみを感じることができ、木や木目の色味や濃淡を楽しむこともできるでしょう。
複数の木やガラスなどをあわせるデザインもあります。胡粉などの和の要素を取り入れた和モダンな種類まで幅広いものになります。
モダン位牌
天然石やガラスのタイプ
ピンククォーツ・アベンチュリン・消水晶・紫金石などの天然石が用いられます。丸みのあるもの、石らしい形などがあり手におさまるサイズが多くなります。石の色だけでなく意味で選んでもよろしいのではないでしょうか。
琉球ガラスなどの伝統工芸も人気があります。
木製タイプとくらべると加工が難しく、加工方法(書き・彫り)の指定ができない場合があります。また衝撃により割れる可能性もありますのでお掃除の際には注意しましょう。
はせがわ店舗では天然石の位牌の取扱いはございません。
クリスタルのタイプ
クリスタル位牌といわれることもあります。
透明でカットが美しい特徴があり、お仏壇に溶け込みやすくなっています。
お仏具とお位牌をあわせてクリスタルでご用意される方もいます。写真を入れられる・カラーで加工ができるなどの種類もあります。 一部店舗では取扱いがございません。
従来の伝統的なお位牌
従来のお位牌は、黒などの落ち着いた色で金色をあしらったデザインになります。お位牌として真っ先にイメージするタイプではないでしょうか。
大きく漆塗タイプと唐木タイプがあります。
モダンタイプが登場している中でも、馴染がある・伝統的なものということで多く選ばれています。昔はお仏壇にあわせて大きなサイズでしたが、コンパクトなお仏壇にあわせてミニサイズのお位牌をご用意される方もいます。
お位牌の選び方について詳しくはこちら>>
漆塗位牌
伝統型塗位牌
塗位牌の違い
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呂色位牌 熟練した職人技による深い艶 全工程数:31工程
塗面を炭で研ぎ、さらに油分を含有しない漆を塗り、研磨することで鏡面の様な深い光沢を出す伝統的技法を用いています。数多の工程の中、塗っては研ぎ、塗っては研ぎを繰り返し、わずかな塵の付着も許さず作られています。 -
上塗位牌 ふっくらとした漆肌と柔らかな光沢 全工程数:16工程
荏油(えのゆ)などを加えた、光沢のある上質な精製漆が使用されています。柔らかな光沢のあるふっくらとした塗肌を表現するため、最終仕上げを塗り放しで仕上げています。 -
塗位牌 漆らしい落ち着いた艶
全工程数:16工程
油を加えない精製漆「無油漆」を用いて仕上げています。基本的な工程は上塗位牌と同じですが、上塗とは異なり落ち着いた艶が特徴です。
唐木位牌
お仏壇に用いられている素材と同じ黒檀や紫檀などを使用したお位牌で、木目の美しさと長期に渡ってお祀りできる木材の強さが特徴です。お仏壇にお祀りした時に重厚感や高級感が出ます。
【価格の目安】1万5,000円~8万円程度
※デザインや加工などによってもかわります。
伝統型唐木位牌
唐木ってなに?
「からき」または「とうぼく」とよみます。お仏壇や家具、工芸品に使用される黒檀などの木をさす言葉です。日本には中国(唐の時代)に伝わったための表現で、木材の原産国はインドや東南アジアです。
黒檀・紫檀・鉄刀木(たがやさん)で「唐木三大銘木」とされています。ほかにはお線香にも使われる香木としては、白檀・伽羅(きゃら)などがあります。希少な材は流通が減少し、最近では紫檀ではなく花梨・グラナディーロ・パーロッサなどが使用されることが多くなっています。
お位牌の購入(注文依頼) はどこ?
お位牌を購入(依頼)できる場所は複数あります。お寺で用意いただけることが稀にありますが、皆さまでご準備いただくことが大半になります。
注文して約2週間ほど加工にかかりますので、法要の日程から逆算して余裕をもっての依頼が大切になります。作成後は法要にて開眼供養(かいげんくよう)が必要になります。
開眼供養(かいげんくよう) ってなに?
礼拝物(お仏像・お位牌・お仏壇・お墓など)を用意(購入)した際、僧侶にしていただく供養のことです。「開眼法要」「魂入れ」「お性根入れ」ともいいます。ただの物から、手を合わせる対象にする意味合いがあります。
お位牌を新たに用意するタイミングは四十九日を節目にすることが多く、四十九日法要にあわせて開眼供養をしていただくことが大半です。
仏壇公正取引協議会
どこで買う(依頼する)場合にも最初に確認したいことが「仏壇公正取引協議会」に加入しているお店かどうかになります。
虚偽誇大な表示や違反防止のため、公正取引委員会と消費者庁の認可を受けて発足しました。
会員マークやステッカーのあるお店での検討・購入をすることで安心できるお買いものになるのではないでしょうか。
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当社が加入している仏壇公正取引協議会は、より安心してお客さまにお仏壇を購入していただくことを目的として、2012年に発足しました。
お位牌は本体だけでなく、文字の加工(書き・彫り)が必要になります。加工代金は本体代金に含まれるのか、別途必要になるかを確認しましょう。
激安・格安といった安いことをうたっている場合に、加工代が高いことがあります。値段が正しく提示されており、商品説明がなされているお店が安心です。
はせがわでは、本体代金とは別に文字加工代を設定しており、一名様分6,600円(税込)で承っております。(戒名・没年月日・俗名・没年齢含む)
仏壇仏具店
お位牌をはじめお仏壇・お仏具購入は、仏壇仏具専門店での購入が主流です。
独立店舗(ロードサイド店)の場合もあれば、ショッピングセンターや百貨店などの中にテナントとして入っている場合もあります。
はせがわでも、お位牌の作成(文字加工)を承っております。ご相談・ご依頼の際は、店舗までお問い合わせください。
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メリット
- サイズや加工方法のアドバイスを元に検討できる
- お仏壇に飾ることができ、ご供養のイメージがしやすくなる
- お仏壇とお仏具を一緒に見ながら検討できる
- 専門知識を持つスタッフから提案してもらえるため、失敗がなく安心
- 購入後もご供養に対する相談がしやすい
デメリット
- 商品数に限りがある場合がある
- 敷居が高く感じることがある
- 店舗数が限られている、遠い場合がある
ネット通販(EC注文サイト)
近年は、実店舗ではなくオンライン上でもお仏具の販売が盛んになっています。仏壇仏具の専門店がオンライン展開している場合もあれば、ホームセンターが主体となって販売している場合もあります。
サイトでは人気順などのランキングが掲載されている場合は購入の参考になるかもしれません。
メリット
- コロナ禍でも足を運ばずに自宅でじっくり検討できる
- 多数の取り扱い商品の中から選べる
- 複数店を簡単に比較できる
デメリット
- 実物を見ながら検討できないため、サイズや質感が想像と異なる場合がある
- 質問がタイムリーにできない
- 知識がないと選ぶことが難しい
はせがわ でもオンラインショップにてお位牌を注文することができます。実店舗のない北海道や京都、大阪などでもネット注文いただくことが可能です。
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その他に楽天やAmazonといった通販サイトでもはせがわのお位牌をお求めいただくことができます。
葬儀社
昔は葬儀社では葬儀のみで、お位牌の扱いをしていないことが大半でした。
近年では葬儀後の、お仏壇やお位牌の一連の依頼を一つの窓口にしたい要望も増えているようです。そのため、お位牌の注文もできる葬儀社があります。
メリット
- 葬儀から一連の流れで依頼ができる
- サイズや加工方法のアドバイスを元に検討できる
- 購入後もご供養に対する相談がしやすい
デメリット
- お位牌注文の対応をしていない葬儀社もある
- カタログ注文(実物が見れない)の可能性がある
- 敷居が高く感じることがある
- 店舗数が限られている
ご供養のはじまり
お位牌のお用意・開眼供養が終わりましたら、新たなご供養のはじまりです。
新しくお位牌を準備する際には、あわせてお仏壇という祈りの場所も用意しましょう。サイズや全体のイメージを検討するためにお位牌と同時に用意(購入)されることが大半になっています。
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お仏壇の選び方について形態など5つの観点よりお仏壇のはせがわが解説します。
自由なご供養(飾り方)も増えています
最近ではステージタイプのお仏壇などお自由な飾り方も増えています。手元供養としてご遺骨のはいるペンダントも人気があります。故人様を想い素敵な祈りの空間をつくられてはいかがでしょうか。
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ペットにもお位牌はいる?
ペットも家族の一員として考えられている現代では、大切にご供養をしたいと検討される方が増えました。人間の供養のような伝統的な考え方はありませんので、想い想いに祈りの空間をつくられるとよろしいでしょう。
お位牌もペット用にかわいらしいものが多くあります。ペット専用位牌でなく、人間と同じようなタイプを選んでいただいても問題ありません。その場合はモダンタイプを検討される方が多い傾向にあります。
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