供養とは?意味・目的
「供養」という言葉は、現代においても様々な場面で使用されており、亡き人(故人様)に対して以外にも、ペットなどの動物や、人形などの物に対して使うこともあります。普段から何気なく使われているこの「供養」という表現ですが、その言葉の持つ具体的な意味についてはご存知でない方も多いのではないでしょうか?
まず初めに、「供養」という言葉の意味と語源、供養をする目的や必要性など、供養の概要をご説明します。
供養の意味とは?本来の意味・語源も解説
「供養(くよう)」という言葉の意味合いは大きく分けて2つあり、その供養対象も異なります。
本来は「仏教供養」の意味合いのみがあり、仏・法・僧の「三宝(さんぽう)」を供養の対象として敬い、お供えをすることを指していました。
一方、現代における供養は、亡くなった方(霊)を供養の対象とし、お供え物などをして冥福を祈り、功徳を積むことを指す「追善供養(ついぜんくよう)」としての意味合いが中心になっています。
例えば、お仏壇に手を合わせたり、お線香を差し上げたりするのも追善供養の一貫です。
■「供養」の語源は何?
「供養」の語源は、サンスクリット語の「プージャー」(「プージャナー」とも言う)にあると考えられており、「尊敬」という意味を持ちます。 このプージャーは、油を塗り、お香を焚いて燈火を灯し、お花や水をお供えすることで、仏さまをもてなすことを指す言葉とされています。
もともと日本には、亡くなった直後の荒ぶる魂を丁寧に弔い祀ることで、自分たちを守る氏神様になるという宗教観がありました。そこに仏教式の供養観(プージャー)が伝わり取り入れられたことで、亡くなった方にお供え物などをして祈るという日本独自の供養の形ができあがっていったといいます。
※サンスクリット語…古代インド・アーリア語に属する言語。
追善供養(ついぜんくよう)とは
追善供養とは、故人様の冥福を祈って行う供養のことで、死者の苦しみを取り除くはたらきがあるとされています。
現世に生きている人々が功徳(善行)を積むことで、故人様がより良い来世に生まれ変わる手助けをすることができると考えられています。
具体的には、お仏壇・お墓への日々のお参りや、初七日や四十九日法要などの法要、お線香をあげることや読経なども追善供養にあたります。
※浄土真宗においては、逝去後すぐに阿弥陀如来の力で成仏できるという「他力本願」の考えがあるため、追善供養は不要とされています。
また、この追善供養を通じて善行を積むことにより、現在生きている自分自身の功徳や、罪や穢れを払うことに繋がるといった「現世利益」も得られると考えられています。
供養をする目的とは?どうして必要なの?
現代において供養を行う目的は大きく分けて二つあります。一つは故人様の冥福を祈って功徳を助けるため(追善供養)に行いますが、もう一つは、残された遺族が傷ついた心を癒して前を向いて生きていくためにも行われます。
遺族は大切な方を亡くしたことにより深い悲しみを抱えますが、日々の供養を通じて故人様と向き合うことで、悲しみを乗り越えるための時間を作ることができます。また、故人様やご先祖様とのつながりを再認識する機会にもなり、家族や親族間の絆を深めることもできるとされています。
上記のことから、供養は、故人様だけでなく遺族のためにも必要不可欠なものであるといえるでしょう。
供養の種類
一口に供養と言ってもその実践方法は様々ですが、大きく「利供養(りくよう)」「敬供養(きょうくよう)」「行供養(ぎょうくよう)」3つの種類に分類することができます。以下にそれぞれを簡単に解説いたします。
1.利供養(りくよう)
「利供養」とは、故人様にお供え物をして冥福を祈る供養のことを指します。現代の日本で行われている供養は主にこの利供養にあたり、日々のお仏壇へのお供えや、他家にお参りに行く際に手土産として持っていくお供えなどが挙げられます。
お供え物は「五供(ごく)」と呼ばれる考えに基づき、「香・灯明(とうみょう)・花・飲食(おんじき)・浄水(じょうすい)」の5つが基本とされています。
■五供(ごく)一覧
- 【香】…お線香
- 【灯明(とうみょう)】…ローソク
- 【花】…生花や造花
- 【飲食(おんじき)】…ご飯
- 【浄水(じょうすい)】…水やお茶
仏教においては、故人様は、煙や湯気を召し上がるという「香食(こうじき)」の考え方があるため、お線香やご飯・お茶を差し上げることも食べ物による供養といえるでしょう。
線香/お香/焼香・香合
■お仏壇のお供えについて詳しくはこちら
お仏壇へのお供え物の定番である「五供(ごく)」を中心に、基本的なお供え物や供え方、タブー(供えてはいけないもの)などを具体的に解説いたします。
2.敬供養(きょうくよう・けいくよう)
「敬供養」とは、仏教を敬って徳を讃え、信仰する供養のことを指します。
仏様や故人様への感謝の気持ちを行為や言葉で表すことなどが敬供養に当たるとされており、お墓参りや仏壇に手を合わせること、お経を唱えること、法要を行うことなどが挙げられます。
3.行供養(ぎょうくよう)
「行供養」とは、仏の教えを守って仏道修行をすることを指します。
修行というと仰々しく感じるかもしれませんが、ここでいう修行とは日頃の暮らしに善行を取り入れ、功徳を積み仏の道を目指すことを意味します。三つの供養のなかでも特に重要な供養と言われており、日頃から他者を敬い助けるなど世のためになることを実践することで、仏法の教えを理解して仏道を深めることができるとされています。
具体的な供養のやり方|タイミング・費用
実際に供養を行うにあたっては、お仏壇やお墓参りなどの日常的な供養が中心になります。一方で、法要などの決まった期日に行う供養や、お盆やお彼岸など節目ごとに行う供養もあります。
ここでは、具体的にいつどのような形で供養を行うことができるのか、タイミング別に代表的な供養を簡単にご紹介します。また、法要を行う際に必要なお布施の費用相場(供養料)についても触れています。
日々の供養
お仏壇のお参り・お供え
最も一般的なのは、お仏壇へのお参りとお供えによる供養です。お仏壇はあちらの世界にいる故人様と繋がりを持てる場ですので、お参りの際には、ご先祖様への感謝を込め、故人様との対話をしながらお参りをすると良いでしょう。
仏飯やお水などのお供え物をし、ローソクに火を灯してお線香を供え、おリンを鳴らして合掌するのが基本的な流れです。お仏壇のお参りにタイミングや回数などの決まりはありませんが、一般的には朝・夕の1日2回行う傾向にあります。
■お仏壇のお参りについて詳しくはこちら
お参りの手順や、「チーン(りん)は何回鳴らす?」「お線香は何本?」などといったよくある疑問を解決します。
近年は、住宅形式の変化などの理由から、シンプルでコンパクトなミニモダン仏壇を選んだり、棚や台の上にお参りのスペース(ステージ)を作る形で供養を行う家庭も増えています。ご自身のできる形で、日々の供養の場を設けていただくと良いでしょう。
現代的なモダン仏壇
お墓のお参り・お供え
お墓参りもまた日頃から実践できる供養の一つです。お墓もまた、親しかった故人様やご先祖様の供養を行うための場所ですので、お参りを通じて、故人様を偲んで冥福を祈ることができます。
お墓へのお供えも「お線香、花、水、ローソク、食べ物」の5つが基本ですが、カラスなどに荒らされてしまう可能性がありますので、お参りが終わったら持ち帰るのが基本です。
お墓参りは基本的にはいつ行っても構いませんが、一般的にはお盆や春秋のお彼岸時期、故人様の命日などのタイミングでお参りに行かれる方が多く、また、なるべく日が出ているうちの早めの時間帯が望ましいとされます。
■お墓参りについて詳しくはこちら
自分で正しいお墓参りができるようになりたいという方に向けて、お墓参りの意味や作法、適した時期や時間帯、マナーなどの基本を解説しています。お墓参りのタブーや、お供えにおすすめの花の種類についても触れています。
「供養塔」とは?お墓とは何が違うの?
お墓と似た供養の形として、「供養塔」というものがあります。供養塔とは、故人様やご先祖様の供養のために建てる石造りの小さな塔を指します。
お墓は一般的には家族単位で建てるものですが、供養塔は身元が分からない方の遺骨も供養することができるという違いがあります。多くの場合は自治体や団体によって管理されていますが、中には面識のない遠い祖先を供養するために、自身の墓所内に通常の墓石と併設する形で別途供養塔を建てる、といったケースも存在します。
決まった期日に行う供養
葬儀
ご家族が亡くなると必ず通夜や告別式などの葬儀を執り行いますが、葬儀もまた故人様の冥福を祈り、あの世に送り出すに行う宗教的な意味があります。
葬儀で住職を招く際には、お礼として「お布施(おふせ)」をお渡しする必要があり、お布施の費用相場は【15~50万円程度】とされています。
火葬場の空き具合や住職の都合などにもよりますが、死亡から4日ほど経過するとご遺体が傷みやすくなるとされているため、基本的には4日目までに火葬が終わるように調整するのが望ましいとされます。
ふくさ・のし袋
■葬儀について詳しくはこちら
初めて葬儀を執り行う方に向けて、ご家族が亡くなってから葬儀までの流れを日程別に解説しています。各手順の所要時間や、葬儀後に行うべき法要・手続き、葬儀に関する基礎知識についても触れています。
法事・法要
仏教では、故人様が亡くなった日以降、故人様が無事に極楽浄土へ行けることを祈り、定期的に法要を執り行うのが基本とされています。
法要では、住職によるお経上げや参列者による焼香のほか、法要後の会食(お斎)も行われる場合があります。
葬儀後に行う法要は様々ありますが、現代においては全て行われることは少なく、基本的には「忌日法要(きじつほうよう)」と「年忌法要(ねんきほうよう)」の一部のみが行われる傾向にあります。
■法要の種類・概要
- 忌日法要(きじつほうよう)…亡くなった日(忌日)から7日ごとに49日目まで行う法要のこと。初七日法要、四十九日法要など
- 月忌法要(がっきほうよう)…月命日(つきめいにち)ごとに行われる法要のこと
- 年忌法要(ねんきほうよう)/回忌法要(かいきほうよう)…亡くなってから1年目以降に行う法要のこと。一周忌、三回忌法要など
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四十九日法要…3~5万円程度
※葬儀でお渡ししたお布施額の10~20%程度が目安。納骨法要も同時に行う場合には、別途2~5万円程度包む。 - 新盆(初盆)法要…3~5万円程度
- 一周忌法要…3万円~5万円程度
- 三回忌法要以降…1万円~5万円程度
■各種法要について詳しくはこちら
初めて葬儀後の法要を行う方に向けて、いつどんな法要をすればよいのかを早見表付きで解説いたします。ご自宅におけるご供養(お供え)のほか、葬儀後の挨拶回り、法要における香典や服装などの基本マナーについても触れています。
節目ごとの供養
お盆
お盆とは、8月13日~16日の4日間(8月盆)を中心に行う、ご先祖様の霊を自宅にお迎えしてご供養し、故人様やご先祖様への感謝の気持ちを伝える夏の仏教行事です。
お盆には、自宅にお盆提灯やお盆飾りの飾り付けをしてご先祖様をおもてなしする、玄関先またはお墓の前で「迎え火・送り火」を焚いてご先祖様をお迎え・お見送りする、といった独自の風習も行います。
また、故人様が亡くなってから初めて迎える「新盆(にいぼん)」には、「新盆法要」も執り行うことが多く、一般的なお布施相場は【3万円~5万円程度】とされています。
盆提灯
■お盆について詳しくはこちら
お盆の意味や由来、具体的にいつ何をするかなど、お盆に関する基本を解説しているページです。
お彼岸
お彼岸とは、あの世(彼岸)とこの世(此岸)の距離が最も近くなるとされる「春分の日」と「秋分の日」を中日とした7日間のことで、ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを込めてご供養を行う行事を指します。
本来は故人様のご供養だけでなく、仏教の教えに従って精進すべき時期ともされており、「六波羅蜜」と呼ばれる仏教修行も行うべきとされています。
お寺が主催する彼岸会(合同法要)に参加する場合のお布施相場は【3千円~1万円程度】、ご自宅に住職を招いて個別法要を営む場合のお布施相場は【3万円~5万円程度】が一般的です。
■お彼岸について詳しくはこちら
お彼岸とは、春(3月)と秋(9月)の年2回に行われる仏教行事です。このページでは、お彼岸の意味や具体的なお彼岸日程、4つのやるべきことなど、お彼岸の基本を解説しています。
主な供養の対象
供養の対象というと亡くなった方(故人様やご先祖様)をイメージしがちですが、実際には、ペットなどの動物、人形やぬいぐるみなどの物など、人間以外にも幅広く供養が行われています。
ここでは、現代の日本における一般的な供養の対象をご紹介します。
ご先祖様
供養においては、面識のある故人様だけでなく、遠い昔のご先祖様に対しても行われ、これを「先祖供養」と呼びます。
先祖供養は、古来より存在する日本独自の供養観とされており、「自分が今ここに存在するのは、ご先祖様が命を繋いでくださったお陰である」ということに感謝を込めて、お仏壇やお墓へのお参りやお供えと通じて供養を行います。
故人様
一番身近にある供養は、やはり近しい故人様に対する供養であるといえます。また、故人の供養の中には、生まれる前に流産や中絶によりお腹の中にいるうちに亡くなった子や、死産してしまった子(水子)の冥福を祈る「水子供養(みずこくよう)」も含まれます。
水子供養のやり方は、お寺に依頼する形で行う方法(戒名をいただく、塔婆を立てるなど)と、ご自宅で供養する方法(お仏壇など供養の場を設ける、手元供養を行うなど)があります。
お墓
地域やお寺の考えによっても異なりますが、お墓を新しく建てた場合には、「開眼法要(かいげんほうよう)」と呼ばれる法要を執り行い、住職に読経いただくことで「魂入れ(たましいいれ)」を行う形が一般的です。
これは「開眼供養(かいげんくよう)」と呼ばれ、この儀式によって、ただの「もの」から手を合わせる対象に意味合いが変化します。
お仏壇(ご本尊・位牌)
お墓と同様に、お仏壇を新しく購入した際にも「開眼供養」を行いますが、実際にはお仏壇そのものに対してではなく、その中にお祀りするご本尊(お仏像)やお位牌を対象として行われる形が一般的です。
お仏壇を新しく求めることの多い四十九日法要と一緒に行われる傾向にあり、お仏壇の引越しや買替え時、また処分の際にも行われます。
ペット・動物
大切なペットを亡くした際には、故人様に対する気持ちと同様に「なにかしてあげたい」という気持ちや、悲しみが深く「心のより所」が欲しいと思われる方は少なくありません。ペット(動物)も、人間の場合と同じようにご供養が可能です。
人間の供養では、仏教や神道など宗教・宗派ごとの教えがありますが、ペット供養には明確な決まりはありません。近年は、ペット供養用のお仏壇・お仏具や、ペットと一緒に眠れるお墓も見られるようになりました。
「ありがとう」という感謝の気持ちを込めて、「あの子らしい」ご供養の形を探してみるとよろしいでしょう。
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ペット供養
■ペット仏壇について詳しくはこちら
ペット供養に必要なお仏壇を3つのタイプから紹介します。また、お飾りにあるといい品物もあわせて案内しています。
想いが詰まった物(人形供養・遺品など)
供養の対象には人形やぬいぐるみも含まれ、これを「人形供養」と呼びます。
この人形供養は日本独自のものとされており、全ての物には魂が宿るという考えから、長い間大事にしてきた人形を手放す際は、そのまま処分するのではなく供養を行う風習が根付いています。一般的には、お寺に持ち込み、お経上げとお焚き上げをしていただく形で供養をするのが基本です。
また、人形以外にも、故人様が生前大切にしていた遺品や、思い出の品なども同じく供養対象になります。
そのほか、使えなくなった物を供養する「針供養」や「刃物供養」なども存在し、地域によっては毎年日にちを決めて供養祭を執り行っている神社やお寺も見られます。
現代における様々な供養の形
現代には、お仏壇やお墓によるご供養以外にも、様々なご供養の形が存在し、生活形態の変化に伴って変化を続けています。
最後に、新しい供養の形を5つご紹介いたします。また、おすすめの供養品もご紹介しています。ご自身やご家族のお考えに合った供養の形をぜひ見つけてみてください。
永代供養
「永代供養(えいたいくよう)」とは、承継者の有無に関係なく生前に求めることができ、管理と、回忌法要などの祭祀(さいし)が約束されているお墓のことを指します。
明確な定義はありませんが、多くの場合が納骨室を共同で使用する合葬式の墓所です。費用面や後継ぎがいなくても安心なことから、近年購入する方が増えています。
■永代供養について詳しくはこちら
お墓の形態やお参りのしやすさ、費用と埋葬人数、経営主体の4つの観点から、永代供養の選び方を解説しています。よくあるご質問も掲載しています。
手元供養
手元供養とは、故人様のご遺骨の全部または一部を、自宅などの身近な場所で保管する、比較的新しい供養方法のことです。
供養の形式や揃えるべきものについて決まりがなく、自由な供養が可能です。分骨してミニ骨壺やアクセサリーに収め、自宅で保管したり日々の生活で身につけたりする形が多く見られます。
手元供養
■手元供養について詳しくはこちら
手元供養の意味、メリットとデメリット、手元供養品の種類とやり方を解説しています。おすすめの手元供養品もご紹介します。
樹木葬
樹木葬とは、「墓地、埋葬等に関する法律」による許可を得た墓地(霊園)において、骨壺やご遺骨をシンボルツリー周辺の土の中に埋葬する供養の方法です。
一口に樹木葬と言っても、ご遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるケースや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画にご遺骨を埋葬するケースなど、幅広い形態が存在します。
また納骨スタイルについても、骨壷で13年間安置した後に合祀簿に埋葬する、最初から合葬するなど様々です。
■樹木葬について詳しくはこちら
樹木葬について、具体的な特徴や費用、トラブル対策をご説明します。おすすめの樹木葬もご紹介しています。
納骨堂
納骨堂とは、ご遺骨を収蔵するための屋内施設のことで、一般的なお墓はカロートという墓石下部の納骨スぺースに埋蔵しますが、納骨堂の場合は建物内の決められたスペースにご遺骨を収蔵します。
納骨堂の大きな特徴としては、屋内型が基本のため天候に左右されずお参りが可能であることや、永代供養がセットで付いている場合が多く、承継者がいない場合でも購入が可能であることなどが挙げられます。
そのほか、駅近などアクセスが便利な場所に建っていることが多く、公共交通機関を使ってお墓参りができるのも特徴です。
■納骨堂について詳しくはこちら
納骨堂の具体的な特徴をはじめ、実際に購入する際の費用や、選ぶ際の注意点などを解説しています。おすすめの納骨堂もご紹介しています。
散骨
散骨とは、ご遺骨の全てまたは一部を細かく砕き、海や山などの自然環境に撒く埋葬方法のことを指します。
最終的に自然に還ることができる、墓石の購入費用を抑えることができるなどの理由から、近年注目を集めています。
ただし、他の供養方法などのようにお墓参りができない、一度散骨してしまうと戻せないなどの注意点もあり、後々トラブルになってしまう場合などもありますので、事前に家族や親族とよく相談をしておくことが重要です。
まとめ
「供養(くよう)」という言葉は、本来は「仏教供養」の意味合いのみがありましたが、現代においては、亡くなった方に対してお供え物などをして冥福を祈り、功徳を助ける「追善供養(ついぜんくよう)」としての意味合いが中心になっています。
供養の対象は亡くなった方(故人様やご先祖様)だけでなく、ペットなどの動物、人形やぬいぐるみなどの物など、人間以外にも幅広く供養を行います。
供養のやり方は様々で、お仏壇やお墓におけるお参り・お供えなどの日常的な供養を中心に、法要などの決まった期日に行う供養や、お盆やお彼岸など節目ごとに行う供養もあります。
また、供養の形は生活形態の変化に伴って日々変化を続けており、現代においては「永代供養」や「手元供養」、「樹木葬」などの供養方法も存在します。ご自身やご家族のお考えに合った供養の形をお選びいただくと良いでしょう。