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新盆(初盆)のお返しは必要?選び方・人気の品物・タブー・挨拶状などマナーを紹介

新盆(初盆)のお返しは必要?選び方・人気の品物・タブー・挨拶状などマナーを紹介

新盆(初盆)のお返しとは、いただいた香典やお供えに対する返礼品のことです。食べ物や日用品などの消耗品からカタログギフトが選ばれています。ここではお返しが必要か不要か、選ばれる人気の品物や注意すべきタブーなもの、お返しの費用相場、挨拶状・志や粗供養などの掛け紙といったマナーを紹介します。

新盆のお返しは必要?

新盆のお返しは必要?

新盆(初盆)に香典・提灯代・線香代としてお金を包んでいただく、お供えとしてお線香・お花・果物などをいただくことがあります。それに対してお返し(返礼品)が必要か不要かについては、地域性や習慣などにより異なります。
基本的にお返しは不要で、新盆の法要後に会食を実施しない・参加されないという場合に必要と考えられることもあります。お返しを用意するかどうかは事前にご家族と相談されるとよろしいでしょう。

■新盆(にいぼん)とは?
故人様が亡くなられた後に初めて迎えるお盆のことです。より正確には「四十九日の忌明け後初めてのお盆」のことをさし、四十九日前にお盆が訪れる場合は、新盆を翌年に実施することが一般的です。
「新盆」を「しんぼん・あらぼん」、「初盆(はつぼん・ういぼん)」ともいいます。

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お返しの選び方・費用相場・購入するお店

お返しの選び方・費用相場・購入するお店

新盆のお返しの選び方のポイント、費用相場、購入するお店について解説します。参考にして品物を選びましょう。

選び方|3つのポイント

【ポイント1】かさばらないもの

お返しは法要後に手渡しする方法、後日配送する方法があります。
法要後にお渡しすると、自宅まで参列者は持ち帰る必要があります。移動手段が徒歩・電車などでは、サイズの大きいもの・重いものは持ち運びづらく不便です。
かさばらず・軽いものを選びましょう。

【ポイント2】常温で日持ちのするもの

食べ物の場合、受けとった人が好きなタイミングで食べることができるように常温保管ができ賞味期限が長いものがおすすめです。

【ポイント3】消耗するもの

消耗品、いわゆる「消えもの」がおすすめです。使えばなくなる日用品・飲食物などです。
仏事では後に残らないもの、また使用してなくなることから「不幸・悲しみをなくす」といった考え方があります。

費用相場

お返しを用意する際の費用相場は、いただいた香典の「3分の1」から「2分の1(半分)」程度とされています。地域性や習慣などもありますので事前に家族と相談をするとよろしいでしょう。
香典は5,000円から30,000円程度と幅があります。お返しとしては1,500円から5,000円程度で用意をされることが多いようです。

■予算とお返しの例

お返しを500円程度で検討の場合…少額の香典をいただいた場合にはお返しも少額になります。洗剤・ラップなどの消耗品、小ぶりなお菓子などがよろしいでしょう。
お返しを1,000円から1,500円程度で検討の場合…タオルなどの消耗品、素麺など麺類・小ぶりなお菓子などがよろしいでしょう。
お返しを3,000円から5,000円程度で検討の場合…お菓子やせんべい・海苔などの詰め合わせがよろしいでしょう。またお茶などの飲み物もおすすめです。

※麺類やお茶など重さのあるものは配送にするとよろしいでしょう。

どこで買う?

百貨店・スーパー・ギフト専門店・仏壇仏具店・葬儀社・オンラインショップで取り扱いをしている場合があります。
実店舗では、「新盆のお返しを探している」とお伝えいただくことで、おすすめの品物やマナーなど相談をすることも可能です。また掛け紙(のし紙)の相談や依頼もスムーズです。<掛け紙についてはこちら>で解説しています。

■田ノ実がおすすめ

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選ばれる人気の商品を紹介

選ばれる人気の商品を紹介

新盆のお返しは、「消えもの」が選ばれています。使えばなくなる日用品・飲食物などです。ここでは人気の品物を紹介します。

季節の品

季節の品

暑い季節である夏には、水羊羹・ゼリー・アイスといったお菓子類、のどごしのよい素麺(そうめん)などの麺類も喜ばれます。また素麺には「喜びが長く続く」といった意味もこめられています。
重さのあるものになりますので、配送でのお返しがよろしいでしょう。

カタログギフト

カタログギフト

受けとった人が好みの商品を選ぶことができるカタログギフトは近年人気があります。
生活スタイルや趣味嗜好の変化より、かつての定番品な消耗品にも変化があります。そのため必要なものを自分で選べるような傾向になっているようです。また価格帯も豊富に用意されており、おすすめです。

はせがわの法事ギフト

食べ物

食べ物

「不幸や悲しみを食い消す」といった意味もこめられています。お菓子の場合は洋菓子・和菓子どちらでも問題ありません。
賞味期限の長いもの・個包装・常温保存が可能といった観点より検討しましょう。チョコをあしらったもの・クリーム類や冷蔵品などは避けます。定番の焼き菓子・せんべいなどもおすすめになります。

飲み物

飲み物

緑茶・紅茶・コーヒーなどのお茶類、ジュースも定番品です。賞味期限も長く常温保存が可能です。複数種類の味のアソートパック、お菓子とセット品などさまざまな種類があります。
重さのあるものになりますので、配送でのお返しがよろしいでしょう。

タオル・シーツ

タオル・シーツ


「涙を拭う」といった意味がこめられています。そのためタオルやシーツが選ばれています。白など落ち着いた色味が定番です。

洗剤・石鹸・入浴剤

洗剤・石鹸・入浴剤


「不幸を洗い流す」といった意味がこめられています。そのため洗剤・石鹸・入浴剤が選ばれています。
消耗品としてすぐに活用できます。

その他

その他


のり・梅干し・ドレッシング・ジャム・調味料・お吸い物セットなどさまざまな食べ物も選ばれています。詰め合わせされたものが多く、賞味期限・常温保存といった面でもよろしいでしょう。

はせがわの法事ギフト

タブーはある?注意すべきもの

タブーはある?注意すべきもの

新盆のお返しでタブーな品物を紹介します。
確認をして、適切な品物を準備するようにしましょう。

肉・魚

肉・魚は「四つ足生臭もの」とよばれ、殺生を連想させるため昔から避けられています。
しかしカタログギフトの場合では、直接お贈りするのはタブーとされる肉・魚も相手に選んでいただく分には問題ないとされることが多いようです。

お祝いを連想させるもの

慶事で使用されるもの(鰹節・昆布)、縁起物モチーフ(鶴・亀・龍・うさぎ・ふくろう・松竹梅・ひょうたん)などを避けます。

置き物

後まで残ってしまうものは避けられています。「不幸・悲しみが残る」と考えられています。
使用してなくなることから「不幸・悲しみをなくす」といった考え方がされる「消えもの」(食べ物・消耗品など)を選びましょう。

派手な包装紙

慶事(お祝いなど)の品物を扱っているお店では、華やかな包装紙を使用することがあります。仏事では落ちついた包装紙がおすすめです。店頭で「新盆のお返しで」と相談をすると適切な包装紙などの対応をしてくれるでしょう。

志や粗供養などの掛け紙・挨拶状などマナー

掛け紙・挨拶状などのマナー

掛け紙、お返しを送る際に添える挨拶状といったマナーを解説します。また一部地域で見られる風習も紹介します。

掛け紙(かけがみ)

掛け紙(かけがみ)

お返しには掛け紙をかけます。表書きは「志」「初盆志」「新盆志」「初盆供養」「新盆供養」「粗供養」などを記載し、白黒の水引を使用します。
西日本などでは「粗供養」といった文言、白黄色の水引を使用することもあります。また 「祖供養」と記載することもあります。
神道・キリスト教では「志」「偲び草」という文言が使用されています。
いずれの場合も、水引を挟んで下部には施主のフルネームまたは「〇〇家」と記載しましょう。
※購入した店舗で掛け紙の対応もしている場合があります。

「掛け紙(かけがみ)」は弔事で使用される言葉です。
一方よく耳にする「熨斗紙(のしがみ)」はお祝などの慶事で使用します。

■掛け紙について詳しくはこちら

お供え物にかける掛け紙のマナー|熨斗との違いから書き方まで解説


掛け紙(かけがみ)のマナー

掛け紙(かけがみ)について、熨斗紙(のし紙)との違いもあわせて解説。

挨拶状

法要の後に手渡しをせず、配送する場合には挨拶状をつけましょう。
香典のお礼・法要が済んだことなどを記載します。
※購入した店舗で挨拶状の対応もしている場合があります。

■注意するべき言葉
「、」「。」などの句読点は使用しません。
忌み言葉も不幸が続くことを連想させるため使用しません。
例…「重ね重ね」「くれぐれも」「たびたび」など

■挨拶状の例

拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
この度 亡 〇〇 〇〇(故人様の氏名)儀 新盆法要に際しましては ご多用中のところご鄭重なるご厚志を賜りまして心より厚く御礼申し上げます
おかげさまで 新盆法要を滞りなく済ませることができました
つきましては 供養のしるしとして 心ばかりの品をご用意いたしました 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
ご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上 御礼申し上げるべきところではございますが 略儀ながら書中をもちまして謹んでご挨拶申し上げます
敬具

令和〇年〇月〇日
郵便番号
住所
施主のフルネーム
親族一同

静岡の一部地域でみられる「盆義理」

静岡県の遠州地方の一部(浜松市・磐田市・袋井市の一部)では「盆義理」という風習があります。
新盆を迎える家に、ご近所・会社関係者などが香典を持ってお参りにいくものです。香典をいれた袋には「盆供(ぼんく)」と記載して1,000円から3,000円程度、お返しは500円から1,000円程度が多く掛け紙は不要とされているようです。
由来は、三方ヶ原の戦い(みかたがはらのたたかい)で亡くなった武士を弔うため、徳川家康が犀ヶ崖(さいががけ)で盛大な踊りを交えて供養したのがはじまりとされます。

Q&A (よくある質問)

Q&A (よくある質問)

新盆のお返しに関するよくある質問を紹介します。お返しの準備に参考にされてください。

お返しはいつまでに渡しますか?

■当日渡す場合
法要後に渡します。また会食を実施する場合は、会食後に渡します。故人様への供養の感謝の気持ちを伝えましょう。

■後日渡す場合
配送では、法要後2週間以内を目安に届くように手配しましょう。挨拶状を添えるのを忘れないようにします。挨拶状については、<こちら>を参照ください。

予想より高額な香典をいただき、どうしたらいいですか?

事前に準備していたお返しに対してよりも高額な香典をいただいた場合は、後日足りなかった分のお返しをするとよろしいでしょう。

新盆のお返しが届きました。お礼の品物をおくるべきですか?

新盆のお返しを受けた際、そのお礼は基本的に必要ありません。
お返しは、無事に法要が終わったことの報告も兼ねています。そのためお礼をすると区切りがつけれない状態になり、不幸やよくないことが「重なる」「長引く」と捉えられてしまう可能性もあります。
無事にお返しを受け取った報告をする分には問題ありません。手紙や電話などでお伝えをするとよろしいでしょう。親しい間柄ではメールやメッセージをされる方もいます。

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