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お墓じまいとは?費用や流れと3つのトラブル対策

墓じまい

お墓じまいとは、墓石を撤去し、墓所を更地にして使用権を返還することです。

お墓に納められているご遺骨を勝手に取り出して別の場所に納骨したり、廃棄したりすることは法律のもとできません。行政手続きが必要です。その後に新しいお骨の納骨先をご用意するまでを含めてお墓じまいと考えられることがほとんどです。

近年、地方の過疎化や少子化などの影響もあり、継承する方がいない無縁墓が増えています。

また「子どもに負担をかけたくない」、「お墓が遠方にありお墓参りが難しい」、「夫婦それぞれの実家のお墓を守るのが大変」など供養に関する価値観の変化から、お墓じまいを検討する方が増加しています。

このページでは、お墓じまいサービスも提供するお仏壇のはせがわが、費用感やトラブル対策もあわせてご説明します。お墓じまいを完了するまでの流れは8ステップです。順に解説いたします。

お墓じまい完了までの8ステップと費用感

おりんを鳴らす僧侶

ここでは、お墓じまい完了まで、8つのステップでご解説いたします。費用感やトラブルにならないためのポイントと合わせて解説いたします。

  1. 親族間で相談し、事前に同意を得る
  2. 改葬に必要な手続きや書類を確認する
  3. 墓地管理者への改葬の意志を伝える
  4. 新しい納骨先を決める
  5. 改葬許可証を取得する(行政手続き)
  6. 墓石の閉眼供養(魂抜き)、ご遺骨の取り出し
  7. 墓石の撤去・解体工事、使用権の返還
  8. ご遺骨の受け入れ先に納骨

1.親族間で相談し、事前に同意を得る

お墓じまいをする際は、後にトラブルにならないよう、親族間で事前に同意を得ておくことが重要です。費用負担やお墓じまい後のお骨の供養方法についてなど相談が足りないとトラブルになる事例があります。

【費用相場…無料~】
はせがわでは無料相談を承っております。

2.改葬に必要な手続きや書類を確認する

自治体によって改葬の手続きが異なるため、現在の墓地所在地の役所で改葬に必要な手続きや書類を確認します。各自治体のホームページでも確認可能です。

【費用相場…無料~】
確認自体は無料ですが、書類を郵送依頼する場合は数百円必要です。

※補助金が受け取れる場合も。お墓じまいの補助金を交付している市区町村もありますので、各市区町村の窓口に事前に問い合わせしておくことをおすすめいたします。

[コラム] お墓じまいと改葬について

お墓じまいと同義にされることも多い、「改葬」について、意味を解説いたします。

改葬とは、現在の墓所からご遺骨を取り出し、別の墓所に納骨をすることを言います。お墓のお引越しともいわれます。 ご遺骨を別の場所に納骨する際は、事前に行政手続き行い、「改葬許可証」を取得する必要がございます。

お墓じまいと改葬は1セット?

墓石を撤去した後に、取り出したご遺骨を改めて供養(納骨)する必要がございます。 そのため、お墓じまいと改葬は同時に考える必要があります。

3.墓地管理者へ改葬の意志を伝える

墓地管理者にお墓じまい・改葬の意志を伝え、「埋蔵証明書(埋葬証明書)」の発行を依頼します。

埋蔵証明書(埋葬証明書)…現在の墓地にご遺骨が納骨されていることを証明する書類。(「改葬許可証」取得の為必要です。)

代々檀家としてお世話になった寺院墓地のお墓じまいの場合には、のちにトラブルにならないよう、事情や理由を丁寧に伝えることが大切です。

墓地管理者は、寺院墓地の場合はご住職。公営・民間霊園の場合は霊園管理事務所。共同墓地の場合は墓所の管理組合が設置されていたり、地域住民により当番制になっていたりする可能性があります。

※墓地管理者が不明な場合は、墓地所在地の自治体の役所に問い合わせをし、対応を確認するとよいでしょう。

【費用相場…無料~】
埋蔵証明書は無料から。自治体により異なります。

【お布施費用・離檀料相場…無料~20万円】
基本的には普段の法要の金額と同額程度で問題ないとされていますが、寺院によって異なります。

寺院墓地の場合は離檀料が発生する可能性もございます。地域やお付き合いの度合いによって異なりますが、通常の法事・法要等で包む金額の2〜3倍程度が目安と言われているようです。

離檀料は法律で決まりはなく、支払いの義務はございませんが、今までお世話になったお礼の気持ちとしてお渡しするのが慣例です。

なお、墓所の使用権を返還しても、永代使用料は返還されません。ご注意ください。

4.新しい納骨先を決める

お墓じまい後のご遺骨の新しい納骨先について検討します。ご遺骨は勝手に廃棄したりすることは法律のもとできないためです。近年、永代供養が人気があります。

永代供養とは、供養料を事前に一度支払えば、寺院などでご遺骨を預かり、文字通り「永代にわたって」供養してもらえることをいいます。宗旨・宗派に関係なく申込みが可能であることが多い他、身内や後継ぎのいない方でも申込み可能であることが特徴です。

新しい納骨先と契約を完了し永代使用許可書を得た後に、新しい納骨先に「受入証明書」の発行を依頼します。

受入証明書…他の墓所から取り出したご遺骨の受け入れを証明する書類。(「改葬許可証」取得の為必要です。)

【費用相場…5万円~250万円】
納骨タイプなどにより異なります。はせがわでは無料相談・見積り可能です。

※詳しくは「新しい納骨先タイプ一覧」で解説しています。

5.改葬許可証を取得する(行政手続き)

現在の墓地所在地の自治体(役所)から「改葬許可申請書」を取得し、必要事項を記入します。

改葬許可申請書…改葬許可証発行の為に、改葬申請者や埋葬者等の情報を記載する書類。

改葬許可証…ご遺骨を現在埋葬・収蔵している墓地から他の墓地へ移す際、必要となる書類。現在の墓地所在地の自治体より発行されます。

改葬許可申請書は役所で直接受け取るか、自宅まで郵送を依頼できる場合もあります。また、自治体によってはホームページから印刷することも可能です。

改葬許可申請書に、埋蔵証明書(埋葬証明書)受入証明書を添えて、墓地所在地の役所へ提出すると「改葬許可証」が発行されます。

~改葬に必要な書類と発行依頼先~

改葬に必要な書類を説明した画像

改葬に必要な書類の提出依頼先を説明した画像

ご遺骨を散骨する場合や手元供養として納骨しない場合、改葬許可証は不要ですが、自治体によって対応が異なるため、役所に確認されることをおすすめいたします。

【費用相場…数百円~1,500円】
改葬に必要な「埋蔵証明書(埋葬証明書)」「受入証明書」「改葬許可証」発行には数百円~1,500円程度必要です。

6.墓石の閉眼供養(魂抜き)、ご遺骨の取り出し

墓石解体・撤去の前に法要を実施いたします。お墓の魂抜きである閉眼供養へいがんくようです。事前にご住職にお墓の閉眼供養を依頼する必要があります。

【閉眼供養相場…3万円~10万円】
お寺様へ要相談。

7.墓石の撤去・解体工事、使用権の返還

ご遺骨の取り出しは自身で行うことも可能ですが、かなりの力仕事になるため、墓石の解体工事を担当する石材店に依頼するのが通例です。

事前に石材店から墓石の撤去・解体工事の見積もりを取得し、依頼先の決定、日時の打ち合わせをしておきます。寺院墓地によっては石材店が指定されている場合もあるため、事前にご住職に確認しましょう。

基本的には、墓石だけでなくお墓の基礎(土台)も解体し、更地に戻してから墓地管理者に返還します。お墓が遠方の場合は閉眼供養と同日に実施するのがおすすめです。ご住職、石材店と事前に時間の相談をしておく必要があります。

【費用相場…20万円~】
「墓石の処分にかかる費用+区画を更地にする費用」で1㎡あたり10万円〜15万円程度の費用が必要です。 さらにお骨の取り出しを石材店に依頼する際は、別途作業料(3万円~5万円程度)が発生いたします。

工事機材が入れない墓所の場合(通路幅が狭い、山奥にある等)、作業を人力で進める必要があるので料金が割高になることがあります。

また、費用が安すぎる場合も、注意が必要です。墓石は産業廃棄物として適切に処理する必要がありますが、過去には違法業者による不法投棄のトラブルも発生しています。

このようなトラブルを回避するためにも、基本的には解体工事の実績が豊富な石材店に依頼しましょう。 はせがわでは、無料でお見積り可能です。

お骨が浸水していたり、汚れが付着している場合、衛生的観点から洗骨を行う必要がある場合もございます。費用目安1万円~3万円程度。

ご遺骨が土葬されており、お骨の原形が残っている場合は、再火葬が必要です。費用目安3万円程度。

8.ご遺骨の受け入れ先に納骨

ご遺骨の受け入れ先(新しい納骨先)に納骨日程を事前に相談して決定し、必要に応じて、住職に法要依頼をしておきます。納骨時に、墓地管理者に「改葬許可証」を提出します。

【法要相場…3万円~10万円】
お寺様により異なります。

3つのトラブル対策

対面して相談する若い男女と年配の男性

ここでは、お墓じまい8つのステップからトラブルになりやすい点をまとめ、その対策・回避策を記載します。

1.親族間で事前に同意を得る

お墓じまいは、上記で解説した通り、一般的には数十万円の費用が発生します。あとから、誰が費用を払うべきか議論にならないよう、事前に話し合いましょう。

また継承する方がいるのに、本当に取出し不可の樹木葬でいいのかなど、新しい納骨先についても親の子を想う気持ちだけでなく、子が親を想う気持ちも検討して決めることが望ましいと言えるでしょう。

2.墓所管理者にはお礼の気持ちを

お墓事情については、様々なケースがあります。しかし、今までお世話になった墓地管理者に向けては、お墓じまいを考えている事情や理由を丁寧に伝えることが大切です。

3.不法投棄されないようお墓のプロにご相談も

「墓石の処分にかかる費用+区画を更地にする費用」で1㎡あたり10万円〜15万円程度が相場です。墓所の地形やお骨の状態でも、費用は変わります。そのため、費用が安すぎる場合は、注意が必要です。

墓石は産業廃棄物として適切に処理する必要がありますが、過去には違法業者による不法投棄のトラブルも発生していますはせがわでは、弊社では各種法令(廃掃法・墓埋法)に則り行います。。簡単3分で分かる無料見積も承っています。どうぞご利用ください。

墓じまい資料請求

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墓じまい相談会

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新しい納骨先タイプ一覧

お墓じまい後のご遺骨の供養について、新しい納骨先のタイプについてメリット・デメリット、費用の目安について解説いたします。

納骨タイプ一覧

  1. 一般墓所
  2. 樹木葬
  3. 永代供養墓
  4. 納骨堂・屋内墓苑
  5. 合祀墓(共同墓)
  6. 散骨
  7. 手元供養

一般墓所

一般墓所のイメージ

お墓じまいを考えられる方の理由の一つに「お墓が遠い」という理由があります。遠方からのお墓じまいの場合、親戚などの既存のお墓に一緒にご納骨される方や、新しくお墓を建てて再度納骨される方(お墓のお引越し)も多いです。 墓所によっては現在の墓石を移設できることもございます。

メリット

  • 今までのお墓と同じようにお参りすることが可能。
  • 永代供養、合祀墓と異なり、個々のお参りスペースを確保することが可能。

デメリット

  • 新規でお墓を建てると、他の納骨方法に比べて費用がかかる。
  • 墓所を使用しなくなった場合の事を考える必要がある。

【費用の目安】
新規でお墓を建てる場合、80万円~250万円程度(墓所面積や石種により、価格差あり。)

納骨前にお墓の開眼法要(魂入れ)をすることも。その場合のお布施の相場は3万円~5万円程度(寺院によって異なる。)

樹木葬

樹木葬のイメージ

樹木葬は、お骨壺やご遺骨をシンボルツリー周辺の土の中に埋葬することです。地方ではどの樹の下に納骨するか決められる場合も稀にございます。

メリット

  • 一般墓所に比べ、少人数のご納骨なら費用を抑えることができる。
  • 死後、自然に還りたいと思う方の希望を叶えることができる。

デメリット

  • 一度ご納骨されたら取り出すことはほぼ不可能。
  • 納骨箇所を指定できないこともある。
  • 納骨後、樹木が枯れたり、植え替えが必要になったりすることもある。
  • 納骨に立ち会えない場合もある。

【費用の目安】
20万円~80万円程度(個人用、家族用等の種別で価格が異なる)

樹木葬特集ページはこちら >

永代供養墓

永代供養墓のイメージ

永代供養墓は、寺院などで遺骨を預かり、永代にわたって供養してもらえるお墓。事前に供養料を一度支払えば、年間管理料はかかりません。寺院墓地や霊園の場合、同じ敷地内に永代供養墓が併設されている場合があります。

メリット

  • 少人数のご納骨なら、一般墓所より費用が抑えられる。
  • 年間管理費不要。
  • お盆やお彼岸など、定期的にご住職による読経が実施される場合が多く、安心感がある。

デメリット

  • 一度ご納骨されたら取り出すことはほぼ不可能。
  • お骨壺のまま納骨できるのことも稀にあるが、期限付きが多い。
  • 将来的には他のご遺骨と一緒になる(合祀)ことがほとんどである。初めから合祀になる場合もあるので、気になる方は契約前に確認が必要。

【費用の目安】
10万円~150万円程度(合祀か個別納骨かで費用が大きく異なる)

永代供養墓特集ページはこちら >

納骨堂・屋内墓苑

納骨堂のイメージ

納骨堂は、お骨壺やご遺骨を決められた専用のスペース内に納骨できる施設のことです。ロッカー式、自動搬送式など屋内外に様々な種類があります。

メリット

  • 屋内納骨堂の場合、天候に左右されず、トイレや冷暖房、照明も整っているため快適に参拝できる。
  • 交通アクセスの良い立地条件の整った納骨堂が多い。
  • エレベーター完備・バリアフリー化され、年配の方でも安心してお参りできる施設が多い。
  • 様々な施設形態があるため、予算や要望によって様々な形式が選べる。

デメリット

  • 屋内納骨堂は年間管理料がやや割高な傾向。
  • 納骨スペースに限りがあるため、多くのご遺骨を納める場合は粉骨などの処理が必要。(別途費用)

【費用の目安】
10万円~150万円程度(施設、形式によって価格差がある。)

はせがわの納骨堂・屋内墓苑特集ページこちら >

合祀墓(共同墓)

合祀墓のイメージ

合祀墓(共同墓)は永代供養墓の一種で、 はじめから複数のご遺骨を一緒に埋葬するお墓のことです。基本的にはお骨壺からご遺骨を取り出して埋葬されます。

メリット

  • 他の納骨方法と比較しても、納骨の費用が掛からない。
  • 年間管理費不要。
  • 個々のお墓と異なり、お墓の手入れ等が不要。

デメリット

  • 一度ご納骨されたら取り出すことはほぼ不可能。
  • 埋葬する箇所などは基本選べず、どのあたりに納骨されているか分からない。

【費用の目安】
1霊につき、5万円~30万円程度

散骨

散骨のイメージ

散骨は、粉状に加工したご遺骨を海や山などに撒く埋葬方法です。(海洋散骨、山散骨)最近ではバルーン葬、宇宙葬など空の彼方へ散骨する場合もあります。

メリット

  • 他の納骨方法と異なり、維持の必要がない。
  • 死後、自然に還りたいと思う方の希望を叶えることができる。

デメリット

  • 粉骨(お骨を粉状に加工すること)が必要。粉骨のため別途費用がかかることがあり、粉骨することに抵抗がある方もいるため親族間で相談が必要。
  • 散骨はどこでも可能ではないため、希望の場所に散骨できないこともある。
  • ご遺骨を全て散骨してしまうと手元に何も残らず、さみしいと感じることも。
  • 海洋散骨の場合、船のチャーター代など、予想以上に費用がかかることもある。

【費用の目安】
1霊につき、5万円~70万円程度

手元供養

手元供養のイメージ

手元供養は、小型のお骨壺や専用のアクセサリーなどの中にご遺骨を納め、ご遺骨の全部または一部を手元に保管しておくことで自宅供養ともいいます。ご遺骨から人工宝石を作ってアクセサリーとして身に付けることも可能です。

メリット

  • いつでも自分のそばに故人を感じることができる。
  • お墓などに行かなくても、自宅でお参りできる。

デメリット

  • 小型のお骨壺やアクセサリーにご遺骨を納めた場合、紛失する可能性もある。
  • 家族の理解や同意を得ておかないと、将来的にお骨の取扱いに困ることも。

【費用の目安】
数百円~50万円程度

はせがわのお墓じまいサービス

はせがわでは、お墓じまいの事前相談から、墓石の撤去・解体の無料お見積り、新しい納骨先のご提案まで全て承っております。

はせがわのお墓じまいサービス説明

お墓じまいのご相談はお近くの店舗またはフリーダイヤルでも承ります。役立つ資料の無料進呈もしております。お墓じまいを検討するにあたり、心配事や不明点などございましたら、はせがわにお気軽にご相談ください。

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※墓石の撤去・解体は、当社で対応できかねる地域もございますので、事前にお問い合わせください。

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お仏壇処分(ご供養)4つの方法と費用

お仏壇処分を検討している方に、その方法や費用、注意点をお仏壇のはせがわが解説します。

著者について

株式会社はせがわ WEB担当チーム

お仏壇・お仏具、お墓など供養に関する情報を、日本に住む皆さまへ適切にお伝えすることがミッションのチームです。

以下のリンク先では、国民生活センターが2020年に特集した「現代の墓事情に関する知識とトラブル 」のWEB版をご覧いただけます。

国民生活8より引用