神棚ってなに?どこに置く?
神棚の置く方角や部屋に明確な決まりはありません。お参りしやすい部屋に置きましょう。
リビングなど家族集まりやすい部屋がおすすめです。可能であれば、目線よりも高い位置・落ち着いた場所にしましょう。方角を気にされるのであれば神棚が東向きまたは南向きになるようにするとよろしいでしょう。
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神棚の置く向き(方角)、神社でいただいたお神札(おふだ)の置き方について解説します。
お供えって何がある?種類と意味
神棚へのお供え物には置く位置が決まっています。お米に関するものを神棚の近くに置きます。
神棚のサイズやデザインによっては置き方が変わるとこともあります。横1列にする場合・横2列にする場合はよく下記の図の様にされています。
横2列に置く場合 横1列に置く場合
横2列に置く場合 横1列に置く場合
神様にお供えするものを「神饌(しんせん)」といいます。神饌物(しんせんぶつ・しんせんもの)または御饌(みけ)ともいい、いずれも神様のお食事を意味します。
かつては更に細かく、調理しない生のものである「生饌(せいせん)」、魚・鳥などを用いない精進ものである「素饌(そせん)」、火を加えて料理したものである「熟饌(じゅくせん)」という表現もされていました。
はせがわ神具セット
神具は神棚とのバランスを考えて用意しましょう。
単品の買替には、今までと同様のサイズで問題ないでしょう。初めての購入や悩んだ際には専門のスタッフにアドバイスをもらうと安心です。
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お供えを具体的に説明
ここでは、お供えするものについて詳しく説明をします。神棚には可能な限りお供えをしっかりとして日頃の感謝、これからも見守ってくださいという気持ちをもって臨みましょう。
お供えに使用する器(神具)はこちら>>
共働き・夜勤など生活スタイルは様々になっていますので、無理のない範囲で気持ちをこめていただければ大丈夫です。
お米
生米や洗米をお供えします。「洗米皿(せんまいざら)」や「かわらけ」というお皿に盛ります。
お供え物の中でも、お米は最も重要なものです。お米(稲)は神様からの授かりものであり、年中行事として新嘗祭(かんなめさい)という恵みに感謝する祭りが神社で実施されています。
お赤飯や炊き込みご飯でも問題ありません。その場合はお肉(牛や豚など四つ足の動物)を入れないように気をつけます。
お供え(交換)の頻度…毎日
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洗米皿と盛り塩
お塩
あら塩を円錐状または八角錐状に高く盛り上げた盛り塩にしてお供えします。「洗米皿(せんまいざら)」や「かわらけ」というお皿に盛ります。
お塩には清めの意味もあり、玄関・水回り・表鬼門(北北東)や裏鬼門(南南西)にも盛り塩を置くことがあります。商売繁盛や運気上昇・厄除けも願われています。
お供え(交換)の頻度…毎日
お水
朝最初の汲みたての水(初水)をお供えします。「水玉(みずたま)」または「水器(すいき)」「水差し」という神具を使用します。ガラスのコップを使用することもあります。
難しい場合は初水でなくとも問題ありません。ウォーターサーバーやミネラルウォーターの水を使用される方もいます。
お供え(交換)の頻度…毎日
水玉はこちら>>
日々の供え物としては、「米・塩・水」の三品になります。この3つのことを日供(にちぐ)とよび、昔から貴重な食品とされていたものを神様に供えています。
神社でも「日供祭(にっくさい)」として毎朝神前にお供えをされています。
榊(さかき)
榊をお供えします。「榊立」という神具を対(2個)で置きます。地方によっては、榊の代わりにほかの常緑樹をお供えする場合もあります。
お供え(交換)の頻度…1日・15日
※日付前でも枯れそうであれば取りかえましょう。中の水は毎日取りかえます。
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お酒
御神酒(おみき)をお供えします。へいじ(「平次」または「瓶子」)・「徳利」などとよばれる神具を対(2個)で置きます。神道において「聖なる食物」とされるお米からできた日本酒がおすすめです。
お供え(交換)の頻度…1日・15日
※お正月やお祝い事がある際にもお供えします。
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火
暗闇や心を明るくします。「火立」「かがり火立」「灯篭」「灯明台」などもありますが、同じ意味のものです。対(2個)で置きます。
お参り前に火をつけ、お参り後に忘れずに消しましょう。安全のためにもローソクは短めがおすすめです。電池タイプやLEDタイプもあります。
お供え(交換)の頻度…お参りする時
真榊(まさかき)
五色(緑・黄・赤・白・青)の幟(のぼり)の先端に榊を立て、三種の神器(剣・鏡・勾玉)を飾ったものです。対(2個)になっており、向かって左側に剣をかけたもの、右側に鏡と勾玉をかけたものを立てます。神様の領域(神聖な場所)を表しています。
※五色の色は、陰陽五行説における天地万物を構成する5 つの要素、木(緑)・火(赤)・土(黄)・金(白)・水(青)をあらわしています。
神鏡
三種の神器の1つである「八咫鏡(やたのかがみ)」の模型であり、神様の依り代(よりしろ)になるとされています。お参りする際に映った自分の姿を振り返り、真心を神様に見ていただくという意味もあります。
一般的に神棚の正面に置きます。神社でも本殿の奥にお祀りされています。
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三種の神器とは?
- 鏡…八咫の鏡(やたのかがみ)…天照大神(あまてらすおおみかみ)のご神体とされる。
- 剣…草薙の剣(くさなぎのつるぎ)…雨叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)ともいう。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した際に大蛇の尾から出たとされる剣。
- 勾玉…八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)…天照大神が天岩屋戸に隠れた際に、出てくることを祈るのに用いられた。
神前幕
神様の領域(神聖な場所)をあらわしている幕です。無地・紋入りと種類がありますが、特に「こうしなけれなばらない」という決まりはありません。ただし稲荷紋が入っているものは商売繁盛などの目的でよく用いられます。
注連縄(しめなわ)
神様の領域(神聖な場所)を区別します。御幣(ごへい)または紙垂(しで)が4つ垂れ下がっています。邪を祓い、無病息災・家内安全を願います。
東日本では太い方(ない始め)を向かって右にすることが多いといわれますが、地域によって違いがあります。神棚と同じく年末に取りかえる(買替)ことが多いです。
お供え(交換)の頻度…年末に新しくしましょう
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紙垂(しで) とは?
注連縄などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙のことです。かつては穢れを麻で祓い清めていたようですが、後世になると、楮(こうぞ)からつくった木綿(ゆう)や和紙などを用い、榊につけて清浄の証としたようです。この紙が、今では「紙垂」といわれるもので、奉書や美濃紙、半紙を用いてつくります。紙垂は神様の力をあらわしたものという説や、稲が実る時期に稲妻が多いことから、豊作をもたらす稲妻・稲光をあらわしたものという説などがあります。
三宝(さんぽう)
お供えをのせる台です。折敷(おしき)というお盆の下に胴(台)がついた形をしており、その胴に三方向の穴があいていることから三宝とよばれます。胴の穴は、宝珠の形です。正方形タイプ・横長タイプ・八足台と様々な種類があります。
スペースに余裕があればお供え(米・塩・水・酒)も三宝に置くと丁寧です。お正月の鏡餅や季節のお供え(野菜・果物など)をのせます。
折敷の継ぎ目(へそ)がない方・胴は穴のない方を神様側に向けて置きます。
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懐紙(かいし) の折り方
お供え物の下(三宝との間)に懐紙をしきます。中折れ紙ともよばれ、半紙や奉書紙を利用します。用意が難しい場合はコピー用紙でも問題ないでしょう。
半紙の半分から手前側を上に折り曲げ、右側が上となるように折ります。平行な面を神棚側に向けます。
お供えをするタイミングはいつ?
お供えは朝におこなわれる傾向があります。私たちの食事よりも先に、神様に召し上がっていただこうということです。
お供えを下げるのは、朝のお参り後・夕方(夜)にされることが多いです。
よくある、お供えのタイミング
- 毎日するもの…お米・お塩・お水
- 1日・15日にするもの…榊・お酒
- 年末にするもの…注連縄
基本的なお供えをするタイミングはありますが、家を空けることが多い・仕事など毎日することが難しい場合もあります。お供えをさせていただく気持ちが大切です。毎日が大変な場合は、数日に1回・1週間に1回など自分でルールを決めてしましょう。なるべく古くならないように手入れ(交換)をするとよろしいでしょう。
下げたお供えは捨てずにいただきましょう。神様と同じものを食べてパワーをわけていただくという考えです。神人共食(きょうじんしょく)や直会(なおらい)といいます。
お米は他と一緒に炊く、水や塩は浴槽に入れる・水まきにするなどできます。
よくある質問 (Q&A)
Q. お水とお酒の蓋は取る(外す)ものですか?
A. 蓋を取る・取らないはどちらもされています。どちらをしても問題ないでしょう。お参りの時に蓋を取り、終わると蓋を閉める習慣をされている方もあります。取る場合は脇に蓋を置きます。
Q. 神具には無地、文字(御神前)があるものどちらがいいですか?
A. 文字の有無はどちらでも大丈夫です。追加で買う場合は他の神具と揃えるようにすると統一され、見栄えもよろしいでしょう。
Q. 榊などの神具は対にしなければいけませんか?
A. なるべくなら対(2個)で飾るのが望ましいですが、スペースの問題から難しい場合は1つでもよろしいでしょう。
Q. お線香は必要ですか?
A. お線香は仏様のご飯(お供え)と考えられており、お仏壇で使用されるのが一般的です。
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